2024/12/26
水道を凍結させないために
12月も終盤、江別もすっかり冷え込み、夜にマイナス2桁も当たり前という感じになって参りました。
こんな時期になりますと、夜のうちに、あるいは外出中に水道が凍結してしまいました、という問い合わせが弊社にくることもございます。
水道凍結の解氷は、平日日中の作業で弊社が行うと、14,400円(税別)からとなっております。
「から」です。しかも税別金額。
さらにこれ、お客様の状況によっては前段階で別作業が発生したり、解氷作業が長引いたりするとその分金額も上がってしまいます。
ついでに、水道が凍結すると破裂します。金属製の水道管が。
当然、解けたあとの水道管は噴水に早変わりします。コインを投げ込んでも願い事は叶いませんが、賃貸の住宅だったりすると下階や隣の部屋にお水がしみこんだりしてなかなか賑やかな事態にしてくれるかもしれません。
解氷作業の金額に、破裂した管の修繕費、場合によっては漏水した分の水道料金や弁償費用など・・暗くて靴が見つからないときに万札を燃やして明かりにするようなお金持ちでもなければ、頭を抱えるほど大きな出費になるのではないでしょうか?
そんな出費を抑えるためには、そもそも水道の凍結を起こさないようにするのが一番ですね。
今回はそのための具体的な方法を書いてみたいと思います。
※以下はあくまでも一例です。その建物によって違いがありますので、参考程度に留めておいてください。なお、以下のやり方を実践して何か問題が発生したという場合があっても、弊社では責任がとれませんのでご了承ください。
1.水道管のある場所を、マイナス温度にならないよう暖める
ものすごいシンプルな方法です。その空間の温度が零度を下回らなければ、水は凍らないんです。
ただし、暖房をつけておくのは電気だったり灯油だったりでコストがかかりますし、暖房機の種類によっては火災の危険性もあり、外出中のつけっぱなしは怖いものもありますね。
ですが、予報などで冷え込むことが分かっている前日の夜などは、これも現実的な手段の一つなんです。さっきの解氷作業の金額に比べたら、一晩のコストがそれより高くなることは難しいでしょう。
もうひとつの方法として・・・
2.水道管のお水を落とす
これもまたシンプルな考え方です。そもそも凍るものがなければ、水道凍結は起こらないんです。暖房のコストをかけたくないとか、暖房をつけておけない長期の外出時などは、こちらがオススメですね。
ただし、ただ部屋を暖めるよりは若干作業が必要になります。それでも難しい作業ではありませんので、どこのご家庭でも簡単にできますよ。以下にそのやり方を書いておきますね。
・建物の中の水抜栓を閉める(開閉と書いてあれば「閉」、出止と書いてあれば「止」の方にハンドルを動かす。
・建物の中の蛇口等水栓を開けます。普通ならお水が出てくるのに出てこなければ、うまくいっています。トイレなどは大の方で流して、タンクの中のお水を空っぽにしておきましょう。お湯に関しても同じですね。
・水抜き用の蛇口等があれば、水が出てこなくなるまで開けておきます。こちらもお湯用があれば、同じ作業をしておきましょう。
・今度は全ての蛇口等を閉めておきます。そうしないと、水抜栓を開けたときに建物中からお水が飛び出してしまいます。
以上で水落しの作業は終了になります。これで水道管の中のお水はなくなっているはずです。
ただし、どうしても水道管は目に見えないところに配管されていることも多く、お水が完全に抜けているのかどうかは外見で判断できません。完全に抜けきってはいないかもしれませんが、それでもやっておかないのに比べれば遥かにマシになりますよ。
なお、給湯器の中のお水や、ウォシュレットのお水の抜き方はそれぞれの製品の取扱い説明書を読んでくださいね。
それに加えて、キッチンや洗面台、トイレのトラップ(排水する部分のお水が溜まっている所)には家庭用の不凍液を入れておけば完璧です! これを忘れると、一番ひどいときには便器が割れてしまいますので……。
さて以上で水道凍結を起こさないために、お手軽にできる方法の紹介は終わりになります。お役に立ちますでしょうか?
今から春が待ち遠しいですね。無事に迎えられるように、この季節はお水回りにはいつもより気を配ってあげてください!